2025.06.08
さいたま市緑区の新築戸建 在庫数が激減している件
Xで昨日投稿した本件、思いのほかバズってしまい、
サラッと書こうと思っていた本ブログ、そういうわけにもいいかなくなり、長文になった。
なお、乱文、誤字などあった際は、申し訳ない。
今回のブログは長いので、結論を先出する。
今回の在庫減少は、
【バカ売れ→在庫が少なくなった】
良い方の在庫減少ではない。
【売れない→仕入れない→在庫が無くなった】
という、悪いほうの在庫減少だ。
以後、興味があった場合、読み進んでほしい。
2024年8月31日に在庫数が170件(直近最高値)あった本エリア、
2025年6月8日現在、在庫数100件を切り、97件まで激減している。
約43%減
なお、毎月ここで集計を発表している。
良かったら定期的に見て欲しい。
なお多棟現場の登録重複もあるので、現場単位で数えてみたところ、44現場しかなかった。
※2025年6月8日 レインズ調べ
ではなぜこのようなことが起きているのか。
【過去】【現在】【総括】に分けて書いてみた。
【過去】
実は本エリア、2023年後半頃から相場が停滞していた。
とはいえ2024年の1.2.3月は、決算大セールを行い、値下げをして売り切った。
(販売当初から1000万円以上値下げして売り切った現場もザラにあった。)
(三室・中尾このあたりのエリアが特に苦戦しており、安売りをしていた)
2024年の決算大セール以降、値下げをしなくなり、在庫は徐々に膨れ上がっていった。
そして、2024年8月末、在庫のピークになる。
この時、建売業者は価格を下げないと売れない事がわかったので、
間取りや床面積を小さい物件をつくった。
(建築費を安くし、価格を安くして売ろうとした。)
しかし、緑区エリアにはこの戦略が受けなかった。
そして、
緑区=売れない
エリアとして建売業者が土地の仕入れを渋った。
まずは着工制限がかかった。
建売業者が買っても、建てるのはストップ。
極力土地でさばけるものはさばこうといった感じの戦略だった。
その間土地、新築戸建て含め、あまり在庫ははけなかった。
その後、仕入れがストップとなった。
建売業者が緑区の土地はしばらく買うなと。制限がかかった。
(今は解除された様子。)
【現在】
現在新規で出てきている案件は、大型多棟現場が多い。
大型多棟現場は、開発がかかり、商品化するまで時間がかかる。
仕入れストップの前に購入されたものが、今商品化されて出てきたのであろうと推測する。
仕入れた時の価格が反映されているので、出し値は高い印象だ。
駅チカの物件や、収益として見込める物件は、以前に比べ勢いは落ちたもののファンドが投資用として買っている。
新築として売り出していた物件に後付けの不自然な宅内ボックスが設置されていたら、ファンドが買った可能性が高い。
(私は見ると一発でわかる)
新築戸建てを本エリアで探しているお客様にとって、
少ない選択肢の中から、物件探さなくてはならず、ライバルは個人だけではなく、法人もいる。
学区などに絞って探すと、自身が望んでいる学区に出物がない可能性すらある。
少ない在庫故、探すのは困難だ。
【総括】
あまりに物件が出ないと、購入すら諦める人も増える。
売れない、在庫数が無いというスパイラルが続いてしまうと、
エリアも買えて探す人も出てくるだろう。
われわれはそれが怖い。
現在近隣のエリアで、着工制限がかかっているエリアがある。
緑区より全然大きいマーケットのエリアだけに怖い。
【あとがき】
現地集合、現地解散、他の物件はまた違う業者に問い合わせといった感じで、
物件ごとに、問い合わせるお客さんが多い。
追客されるのが煩わしいのだろうと推測する。
その気持ちはわかる。
ただ、その探し方だと、本気で購入を考えた際、物件についてきちんと聞ける相談相手がいない。
時間がかかってもなんでもいい、きちんと知識ある不動産担当と共にじっくり物件を探す。
そんな探し方の方が得策なのではと思う。